2024.04.14いのちの尊さ

いのちの尊さ

こんにちは。

 

今日は普段あまり書くことのないプラベートの話題です。

 

高齢の父が入院先の病院から退院しまして、実家での介護が始まりました。

 

その合間に介護用具の手配やデイケアの契約、仕事での外出や慣れない環境でのデスクワーク…とバタバタする日が続き、しばらくぶりに体に応えました。

 

ようやくほっと一息ついた今日は初夏のような陽気で、そのお陰か心もゆるみ、少し落ち着いて色々なことに想いを巡らせています。

  

介護はこれまで経験していないので、かなり神経を使いましたが、この数日で要領を得ることができ、母や兄と連携を取りながら、少しずついつものペースに戻りつつあります。

 

 

実は父は大病した訳ではないのですが、ちょっとしたアクシデントで入院しました。

 

回復した頃に同室の患者が感染したコロナをもらってしまい、ろくにリハビリができなくなり、日に日にフレイル状態(虚弱・老衰)に陥りました。

 

 

転院先のリハビリ病院で元気になると思ったら、内蔵機能は戻っているのにろくな食事を与えられず、さらに状態が悪化し始めます。

 

それが目や言葉、人相にはっきり表れたので“これはヤバイ!”と感じ、なかば強制的に退院させ、実家で介護をすることになったという経緯です。

 

 

今回の父の入院を機に、医療の在り方について改めて色々と考えさせられました。

 

 

そんなこともあり今、この本を読んでいます。

 

 

 

過剰医療の構造

「過剰医療」の構造  “日本最大のタブー”に斬り込む!

  藤井 聡 編著

 

 

 

新型コロナ騒動では医療の在り方の異常性が露呈しましたが、この傾向は改善されることはほぼ期待できませんので、一人ひとりがこのような本から情報を得ておいた方がよいと思います。

 

 

 

今回の介護を通して、父のいのちと向き合ったことで、5年前に看病の末に看取った娘のような愛犬のことを思い出しました。

 

パソコンを開いてパチパチしていたら、偶然その頃のメモがでてきたので、備忘録がてらこちらに残しておこうと思います。

 

 

同じような境遇の方に少しでも参考になればと思います。

 

 

ではどうぞ。

 

 

 

モモの看病を通して感じたこと

 

余命宣告を受けたことで命は限らていることを知る
肉体は有限、命は無限と学んでいても、やりきれない思いになる
この時点では、心の何処かになんとかなるだろうという思いがある

獣医師の言うことを聞き、モモのためのベストの策をと考え、毎日五千円もする点滴を打ちに行く
行くたびにモモの元気がなくなる
先生の言われた余命半月に現実味が伴ってくる
しばらくは先生の言う通りにした

医師が思う理想的な処置、抗炎症剤、高濃度ビタミン、栄養剤の点滴。
薬は、抗生剤、腎臓の薬(血流改善)、肝臓の薬、整腸剤。

ある時、毎日点滴を打つことに疑問を持ち始めた
モモの元気が無くなっていく
お金も労力もかかる
世話をする側もどこか後ろ向きな気持ちになりかける

意を決して注射のスパンを1日半、2日、3日と伸ばしていく。
体重が減り始めたので、モモに必要なご飯をネットで調べて取り寄せ、次々に与えていく
素直に食べるもの、少し無理すれば食べるもの、拒絶するものに分かれる
やがて日によって食べるものが変わり、対応が難しくなる
その内、ほとんど何も食べなくなる

これではまずいと、これまで以上に勉強して、モモに必要なものは手に入れる
そのままでは与えられないので、レシピを工夫し、飲み込んでも大丈夫なようなご飯にして、無理やり食べさせた
この時点で体重は2.3kg
約3割減 63kgの私が45kgになると考えるとゾッとする
これ以上体重を減らすわけにいかない

骨と皮のような体つきになる
歩くのもフラフラ、立っているのもしんどそう
外へは行きたがるが、下ろしても歩かなくなった
咳の発作が出ると水に溺れたような動きになり、収まる頃には息が激しく、目が虚ろになる
この頃までに3回ほど心臓が止まりそうになる
その都度最後のお別れを意識したが、なんとか意識を取り戻し、生き延びることができている
3回目の時は、このまま安らかに…と本気で思った
その方がモモのためのように思った

それでもモモは生き続けた
自分が今まで以上に本気になってモモと向き合う決心をした
昼も夜も、夜中でも手を当てた
レシピを常に工夫して体に負担をかけずに栄養が取れることを意識して心を込めて作った

なぜか日に日に元気になっていく
体力は相変わらずないが、それでも元気がでて、輝きを取り戻している
その姿を見るのが嬉しかった
こちらが励まされるていることに気がついた
懸命に生きるモモを見ていると、自分も懸命に生きることがどういうことか理解が深まったように思う
世話をしている身が逆に学ばされることの多さに気付かされる

ある日の気づきは強烈だった
モモを抱っこして散歩していると、足元にセミが死んでいた
モモの死を意識していた時だったので、モモとこのセミの命は何が違うのだろうた考えた

私の結論は同じだった

知らぬ間に横たわって死んでいるセミの命と、惜しまれて悲しみを伴う死は、実は同じことで、その違いは、意識を持つ存在が目の当たりにしている命に意味を与える重みで違うように感じるのだ

これは人間だからこその意味づけだろう

私もモモも、セミも、みんな同じ命を宿しているその命を守り、生き切ること、自分の命や目の前の命に対して最大限の思いで向き合うことが、人生において最も尊く、大事なことだと感じた。

モモは自らの命を持って、私に大きな気づきを与えてくれた

気づいた以上は課題はクリアだ
モモのおかげで進化を遂げることができた
これからモモと向き合う自分はすでに進化した自分
なんとが救いたいという気持ちが大きくなる

絶望の日々だっだが、そこに希望と勇気が湧いていることに気づく

そうだ、誰もが死ぬまで生きるのだ
それは年月の問題ではない
その1日1日を最高な気分で生きることだ
人生はこれしかないんだ!と大きな声で叫びたいほどの気持ちだ

命は最も軽く、同時に、最も重いものかもしれない

医師がすべきこと
飼い主がすべきこと
本人がすべきこと
このバランスが大切

医者任せの言いなりは責任逃れに過ぎない
過去の研究の蓄積は素晴らしいが、それが全てと悲観することなかれ
常識は常に変わるもの
その扉を開くのは人の意識

 

モモ遺影2 T

↑ モモちゃんです。

 

 

 
モモを看病している時の様子を当時の「カムナ通信」に書いていたことを思い出しました。

 

ご興味のある方は、お時間のある時にご覧になってください。

 

 

【BLOG】
生も死も ただよろこびて 生きるのみ カムナ通信vol.4
http://kamuna-p.jp/blog/2019100200/1.shtml

 

プリントアウトして読まれる方は、↓こちらからどうぞ。

 

カムナ通信 vol.04(令和元年10月号)
http://kamuna-p.jp/letters/004/1.shtml

 

 

 

当時「カムナ通信」を読んだ方から応援のメッセージをいただくこともあり、とても励まされました。

 

モモもきっと嬉しかったと思います。その節はありがとうございました。

  

 

  

ちょっと湿っぽい話題でしたが、このような状況でなければ気づけないことってあるんですよね。

 

今日という一日を、大切に、丁寧に生きていこうと、心を新たにした今日この頃です。

 

 

いつもありがとうございます。

 

 

 

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New!500年続くバリの伝承製法と最先端の光技術から生まれた天然塩「シンソルト」が新登場!
http://kamuna-p.jp/blog/2022032300/1.shtml

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青木敬司
青木 敬司 (あおき けいじ)

カムナ・プランニング 代表
コンサルティング(スムージング経営)
ビジネスキャタリスト

WEB:http://kamuna-p.jp/
ブログ:http://kamuna-p.jp/blog/

カムナプロダクツ https://amzn.to/2HaYUOC (amazon)

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