2015.10.12戦争の記憶  ~自分の心に平和を~

戦争の記憶  ~自分の心に平和を~

こんにちは。
今年は終戦70周年の節目を迎えたうえに安保法案の採決もあり、戦争についていろいろ考えさせられました。先日資料を整理していたら、5年前の新聞記事を見つけました。朝日新聞の「65年目の遺言」という記事です。フィリピンのルソン島から生還した兵士の生々しい話が紹介されていました。兵士たちが過酷な戦場を生き抜いた記録です。

余りの生々しさに読み進めるのが辛くなりましたが、戦争体験者が少なくなった今、貴重な記録だと思いましたのでごく一部ですが紹介させていただきます。
 

標高千メートルのうっそうとした森の中。
月明かりが、餓死して死臭を放つ部下の遺体をぼんやりと照らしていた。

― 中略 ―

兵曹長のTさんは、遺体に寄ってくるネズミをじっと待っていた。
1匹がカサカサと眼球をかじり始めた。
すかさず鉄かぶとをかぶせ、焼いて食べた。

― 中略 ―

6月末ごろ、食糧が尽きた。
野草や蛇、サルで飢えをしのいだ。
けがで動けない兵士が、自分にわいたウジを口に運んでいた。

― 中略 ―

マラリアの高熱に襲われた30代の上等兵曹は突然、絶叫するようにお経を唱え、「天皇陛下万歳」と叫んで手投げ弾を爆発させた。
妻子に「会いたい」と言っていた冗談好きな兵士だった。

20歳すぎの2等兵曹はだきかかえるTさんをふりほどき、がけから身を投げた。
 

Tさんの言葉です。
 「もはや人間じゃない。食うことだけを考えているただの動物やった」

 「降伏は許されない。弾も底をつき、しかばねになるのを待つだけだった」

 「弾に当たって死んだ兵隊が何人いたか。食うものがなく、家族を思いながら惨めな姿でのたれ死んだ。『立派に戦って死にました』はあの戦争の真実じゃない」

 

いま私たちが平和に暮らせているのは、このように命懸けで生きた先人がいてくれたお陰なのでしょう。ニュースを見ていると色々な事件や事故が起きているようですが、それでも今の日本は平和な国だと思います。
平和になったからこそ好き勝手に生きるのではなく、これからは一人ひとりがますます命を輝かせて生きることが大切になると思います。それが先人への報いになると思うし、その結果、日本はますます平和な良い国を築けることと思います。
まずは自分の心の中に、平和と喜びあふれる未来を描きながら生きていこうと思う今日この頃です。

いつもありがとうございます。

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青木敬司
青木 敬司 (あおき けいじ)

カムナ・プランニング 代表
コンサルティング(スムージング経営)
ビジネスキャタリスト

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