2015.12.13一期一会 ~大村智先生の生き様に学ぶ~
こんにちは。
ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智先生のインタビュー記事をあちこちで目にするようになりました。大村先生は、アフリカで年間数千万人もの方が感染し、ひどいと失明に至るオンコセルカ症の特効薬「イベルメクチン」を開発して多くの人を救ったことが評価されノーベル賞を受賞されました。
大村先生の生き様や仕事に対する哲学はたいへん素晴らしく、様々なインタビュー記事を読ませていただいては良い刺激を受けています。
大村先生について私があれこれ言う立場ではないので、先日目にした講演要旨の抜粋と、これまでの人生について書かれた記事を紹介したいと思います。
まずはノーベル賞受賞前の記念講演から、大村先生の自然観や人間観、仕事観の伺えるくだりをご紹介します。
どうぞ。
一期一会
私の哲学を簡単に説明したい。われわれ人間が抱える課題の答えは全て、自然界の中にあると私は常に信じてきた。微生物は無限の資源だ。私は1970年代からそう言い続けてきた。そして、五十年にわたる研究を通じ、それが正しかったことが証明された。幸運にも、イベルメクチンのほか、多くの有用な物質を見つけることができた。世界中の人々に健康と社会経済的な利益をもたらすような物質を探し続けていきたいし、次世代の科学者たちにも取り組んでもらいたい。私は五十年間、生化学や微生物学、臨床医学の専門家らと仕事をしてきた。常に信条としてきたのは、茶の湯の心得とされる「一期一会」だ。どの機会も二度と訪れることはない。訪れたチャンスをつかみ取ること、仲間や微生物たちに深い尊敬と思いやりを抱き続けることが大切だ。そうした思いが、科学研究や発見の基礎になる。発見に至った素晴らしい旅路のあらゆる場面で私を助けてくれた人たちに深く感謝している。
要旨全文はこちらです。
http://mainichi.jp/articles/20151211/ddm/010/040/014000c
大村先生は、ノーベル賞の受賞が決まり報道陣からの取材を受けていた最中に安倍首相から電話が入った際、目の前の報道陣を大事にするあまり、安倍総理を電話口で待たせたという逸話があります。権威に媚びない先生の生き様が多くの方の共感を得ているようです。こんな痛快な人生をおくれる方はなかなかいませんね。
大村先生のこれまでに人生については、こちらに詳しくご紹介されています。
とても感銘を受けましたので、ご興味のある方はお読みになってください。
http://brh.co.jp/s_library/interview/84/
(大村先生ん写真はこちらから拝借しました)
大村先生の生き様には、人生において大切な要素が盛りだくさん含まれていると思います。
生き方のヒントになりましたら幸いです。
いつもありがとうございます。
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- 青木 敬司 (あおき けいじ)
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