2016.01.27道徳なき経済、経済なき道徳・・・
こんにちは。
昨日、永六輔さんの詩を紹介したら、ふと二宮尊徳さんの言葉を思い出しました。 二宮尊徳さんと言えば、江戸時代後期に活躍した農政家であり思想家。薪を担ぎながら読書をしているイメージが強いので、まるで「ミスター勤勉」のような存在です。小田原にある尊徳記念館や報徳二宮神社に行って生き様を学ばせていただいたことが懐かしく思います。
二宮尊徳さんの名言は多くありますが、その中でも印象深いものをご紹介したいと思います。
どうぞ。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
昨日のブログの最後に書いた「そろばん片手に経を読む」がきっかけでこの言葉を思い出したようです。表現の違いこそあるものの、このような両極のバランス感覚はいつの時代も問われるのですね。
これからの会社経営はますますこの要素が大切になると思います。
経営という言葉を仏教的に解釈すると、「経」は真理を表し、「営」はいとなみであり、いそしみ務めることを意味します。
つまり経営とは、世の中の本質を探究し社会の進化発展に貢献する勤めと言えるのです。
その営みに対して得られるのは利益であり、仏教でいうご利益。
思うようにご利益が得られないのであれば、それはいそしみ務める方向性が違っているというメッセージと考えられるわけです。
二宮尊徳は経済と道徳のバランス感覚に優れた人だったのでしょうね。
だからこそ小田原藩士服部家の再建や下野国の農村復興に大きく貢献したのだと思います。
誰にも共通する人生における大切なバランス感覚がこの言葉に表されているように思います。
ものごとが成就しない時は、この言葉を思い出して再確認するのも良いですね。
いつもありがとうございます。
(画像は報徳博物館HPより)
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- 青木 敬司 (あおき けいじ)
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