2017.06.02危険な改憲の動き ~地球村通信 2017年6月号より~

地球村通信

こんにちは。
今日は、環境と平和のための国際NGOとして活動しているネットワーク地球村が発行している地球村通信の記事をご紹介します。

実は私、ネットワーク地球村の会員歴は長く、かれこれ20年くらいになると思います。20年前に勤めていた会社でマイハシ運動をしたり、エネルギー消費を抑えるための活動をしたりと、当時はとっちょした変わり者でした 笑。

代表の高木善之さんからは、講演会や本、ワークショップなどで、いろいろと勉強させていただきました。懐かしい思い出です。

 

そのネットワーク地球村で発行している地球村通信の巻頭言で、代表の高木さんが「危険な改憲の動き」というテーマで問題提議されていたのでご紹介したいと思います。

政治的な話題をこの場で取り上げることは、ほぼ無いのですが、政策の是非はともかく、今直面しているこのテーマについて、それぞれが様々な視点で認識を深めておいた方が良いと思い紹介しようと思いました。

それともう一つの理由は、憲法は何のためにあるかを再認識すべきと思ったからです。

本来憲法は、国家の暴走をくい止めるためのもの。それが危うくなりつつあるように感じています。 

 

ものごとの正しさなんて立場や時代によって変わるものですが、高木さんの警鐘には耳を傾けておいた方がよいと思い紹介させていただきます。

 
さっそくどうぞ。

 

 

危険な改憲の動き

 

高木善之 

 

難しいことは書かない。もっとも重要なことをわかりやすくまとめた。
ぜひ理解してもらいたい。できれば周りに伝えてもらいたい。

 

●ついに安倍首相が改憲に踏み込む
 5月1日、安倍首相は「改憲の機は熟した。求められているのは具体的
な提案」と改憲の第一声を上げた。
 5月3日、「ビデオメッセージ」で具体的提案を述べた。
 「2020年を新憲法施行の年に」「(平和憲法)憲法9条1項2項を残し
つつ、自衛隊を加える。さらに高等教育の無償化」と踏み込んだ。

 多くの人は、「平和憲法は維持して自衛隊を書き加えるだけなら安心だ。
それと、義務教育だけじゃなく高等教育も無償にするんだ。いいことだ。
反対することはない。賛成しよう」と思うだろう。
 まさにそれがねらいなのだが、そこが違うのだ。

 

●ちょっと待って!
 まず、ここには根本的な問題がある。

 

★憲法は国家権力を縛るため
 憲法99条には「憲法は天皇、大臣、国会議員、裁判官、公務員が守る
義務がある」と明記されている。つまり、総理大臣や閣僚、国会議員や官
僚は憲法に従う者であって、改憲を提案する権限はない。
 首相が「2020年に新憲法を施行、憲法○○を口口する」と言うのは、
例えるなら、囚人が「2020年に刑務所規則の○○を口口に変えよう」と
言うに等しく、言語道断なのだ。
 主権者である国民が「憲法の○○を口口口口にしてもらいたい」という
声が上がって初めて、国会はそれに従って発議するのだ。
 国民は「憲法を変えよう」という声を上げていない。

 

★安倍晋三は無知で無恥
 憲法を知らず、立憲主義を知らず、国会運営のルールを知らず、国民の
声を聞かず、そんな不適格な首相にものを言えない与党議員たち。
 そんな内閣支持率が50%前後であることに驚きを禁じ得ない。
 支持の理由は「他に支持する政党がない」らしいが、それは違うだろう。
 主たる野党は、「秘密法」「集団的自衛権」「駆けつけ警護」「日米合同軍
事演習」「共謀罪」などに反対し、「違憲である」と主張している。
 こんな政権、与党と与党もどきを支持すること自体おかしいのだ。

 

★高等教育の無償化
 耳あたりはいい。しかし!
 実はこれは、民主党政権時代に民主党が「高校教育の無償化」を提出、
自民公明が反対したが成立し2010年4月に施行された。しかし自民党政
権になり2013年8月、自民と公明によって有料に戻った。そういう経緯
があるにも関わらず5月3日、安倍首相が言い出したのだ。
 この案を推している維新の党への「サービス」として言い出したのだろ
うし、そういう裏取引があったのだろう。なんと姑息な!
 さらに、「高等教育の無償化」は憲法改正の必要はなく、民主党が出し
たように、法案として出せばいいだけなのだ。
 国民を愚弄するのもいい加減にしなさい。

 

●そもそも改憲とは
 憲法を変えるのと法律を変えるのは、まったく別物なのだ。
 憲法は国家権力を縛るもの。今それを改正する必要があるか。
 むしろ、いまは国家権力が暴走しているから、それを縛らなければなら
ないのだ。改憲をするなら、「立憲主義」「三権分立」「格差の是正」「自由、
平等、平和」
をもっと強く謳うべきだ。それを逆に、戦後70年日本の平
和を守った平和憲法(9条)に手を入れて「戦争できる国」にしたり、「国
民は国家を愛し、家族を守り、社会の秩序を守るべし」という戦前のよう
な価値観を取り入れようとするなど言語道断だ。

 

 

政治の世界は複雑で分かりにくいものですが、日本の大原則となる憲法については、今一度一人ひとりが意識を向けるべき時なのではないかと思います。

 

せっかくの機会なので、日本国憲法の前文を紹介して終わりたいと思います。

 

ぜひお読みになってください。

 

 

日本国憲法

 

前文

 

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 

 

いつもありがとうございます。

 

 

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