2017.05.06生きること 学ぶこと

生きること 学ぶこと

こんにちは。
そろそろゴールデンウィークもおしまいですね。ゆっくり休めましたでしょうか。

当の私はほとんど仕事をしていました…。

少しはお休みを取りましたが、その限られた時間を充実させることでふだんの何倍もの満足感が得られたように感じます。少しばかりのゴールデンウィークでしたがなかなか満足です♪

それはさておき、今日もまた本の紹介をしたいと思います。
仕事のパートナーから教えてもらった数学者の本です。

生きること学ぶこと

生きること 学ぶこと
  広中平祐著   集英社文庫

 

広中平祐さんは、数学界のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を受賞した数少ない日本人数学者。日本人で2人目だそうです。

 
1931年山口県生まれ。京都大学理学部卒。ハーバード大学大学院数学科博士課程修了。70年に「複素多様体の特異点に関する研究」でフィールズ賞受賞、75年に文化勲章受章。90年にハーバード大学名誉教授。91年に京都大学名誉教授。96年に山口大学学長に就任。2004年に仏レジオンドヌール勲章受章。著書に『やわらかな心をもつ』(小澤征爾との共著)、『可変思考』など。

 

 

どうやら数学の世界を極めると宇宙の真理のような次元に到達するようで、その域に到達した人の言葉を聞くとまるで人生の悟りを得てしまったかのような、高貴で美しい響のようなものが伝わってくるんです。

広中さんの本を読んでいて同じようなものを感じましたのでご紹介したいと思います。

 

このテーマは大人だけでなく、子供も主婦も、みなさんが対象になりますので、もし良ければご家族で回し読みするのも良いと思いますよ。

 

感銘を受けた場所はたくさんあるのですが、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

 

どうぞ。

 

 
     
 仏教に「因縁」という言葉がある。因というのは、“おおもと”の意で、内的なものである。この内的な因に対して外的なものが縁である。内的条件(因)と外的条件(縁)が結び合って一切のものが生じ、またこの結合が解消されることによって一切のものが滅するというのが、仏教の説く「因縁」である。
 一人の人間の一生は、あるいはこの「因縁」に支配され続けるものかもしれない。親から受け継いだもの、身近な友人から学んだもの、また幾度か試行錯誤することによって得た体験的知識などが、目に見えないかたまりとなって自分の中に蓄積され、「因」をつくる。そして、その「因」が「縁」を得て、その人の志となり、行動となり、願望となり、道となっていく。私は自分のこれまでをふり返って、そんな気がしてならないのだ。
 生きていることは、たえず何かを学んでいることである。そして、学んだそのことが、個々の人間の生きざまをつくっていくのだとしみじみ思う。

 

 

 

欲望と必要
 「必要は発明の母である(Necessity is the mother of invention.)」というのがある。何か必要があって発明あるいは創造が生まれるという意味だが、問題はこの「必要」という言葉の解釈である。
 「必要」は、英語でおもに二通りの表現の仕方がある。ニーズとウォソトである。だが、同じように「必要」と訳されながら、この二つの言葉の実際の意味は、かなり違うのだ。
 「ニーズ」という言葉は。空間的にいえば、外部の状況を判断して割り出した必要性であり、時間的に見ると、過去から現在にかけて人間が経験したこと、得たものを基準にして割り出した必要性という意味に使われる。これに対して「ウォント」は、自分の内部から出てくる必要性であり、現在と未来に時間軸をとった上での必要性を意味している。すなわち、欲望とか、欠乏を内包した「必要」がウォントの意味なのだ。
 余談になるが、よく企業のパソフレッ卜などに、「消費者のニーズをよく捉えて……」などと書かれているが、この表現はあまりよいとは思えない。ニーズというのは要するに過去の知識から割り出しただけのものであるから、そんなことをやっていたら企業は立ち遅れてしまう。それを書くならば、「消費者のウォントを見抜いて……」と書くべきだろう。
 とにかく、ニーズは理性による判断から生まれた「必要」、ウォントは現在の自分の中にある何かとてもいたたまれないような、場合によってはたまらなく爆発したくなるような情念から生まれた「必要」という具合に解釈してもいいだろう。私は、創造にはもちろんニーズもなければならないが、どこかの時点でウォントが生まれないとダメだと思うのである。つまり、創造活動を支える背景には、「こんなものが創れたらいいな」と無心に思う欲望の念や、欠乏しているものをひたすらに求める渇望の念がなければならないと思うのだ。
 若い読者諸君には、特にこのことを強調しておきたい。自分の将来を決めていくという時に、いろいろな情報がある。例えば、自分の偏差値がこの程度だからあの大学のこういう学部にいこうとか、こういう職種が有望だからこの企業に就職しようという具合に、いろいろな情報からニーズを割り出して進路を決める人が非常に多い。
 しかし、そういう決め方をした人は、何らかの方法でニーズから割り出したものが、ウォントに切り替わらないかぎり、どこかで挫折するのではないかと思う。「自分はこの学問をしたいんだ」「私はこの仕事につきたいんだ」というウォントをもった意志力がなければならないのである。
 グロタンディークや、ザリスキー先生のように、想像を絶する逆境の中を生きてきたハングリーな数学者が優れた業績をあげたのは、一つには、ウォントという情念が常に彼らを動かし続けたからに違いない。

 

 

 

 よく学生との間で経験していることなのだが、日本の学生の場合は質問する時に、「why」とか「how」という聞き方が非常に多い。いうまでもなく「why」というのは「なぜか」ということなのであるが、これは“真理”(truth)を尋ねているわけである。これに対して米国の学生は「what」という形の質問が非常に多い。「それはいったい何なのか」という聞き方をする。これは“事実”(fact)を聞いているわけである。
 要するに日本の学生のほうは、事実の背後にある真理を求めていると解釈できる。「why」と問うのは事実だけでは満足できないからだというのであれば、これはこれで立派なことだと思う。しかし真理などというのは、場合によっては情報(information)をいつの間にか真理と錯覚することもあり、事実も知らないくせに「真理」という言葉をふり回して自己満足に酔っている場合もあり得る。一方、事実をはっきり知ることから出発しなければ危険だ、事実から真理を見抜くのは自分の仕事で他人に聞くものではないという態度もある。どちらがよいかという判断はつきかねるが、ともかく日米でそういう違いがることを知っておくのもよいだろう。

 

 

いかがでしょうか。

 

この本には素晴らしいことがいくつも書かれていて、わくわくしながら一気に読みました。

興味のない人には即スルーのテーマと思いますが、ブログを見てくれている皆さんにはぜひお伝えしたいと思っていました。

 

広中さんは、「人間の脳は過去に得た知識をきれいさっぱり忘れてしまうようにできているのに、どうして苦労して学び、知識を得ようとするのか」という問いに対し、“知恵”を身につけるためだと答えているようです。

学ぶという中には“知恵”という、目には見えないが生きていく上に非常に大切なものがつくられている。この知恵がつくられる限り、学んだことを忘れることは人間の非とならない…と。

さらに知恵には、広さと、深さと、強さという3つの側面があると説明されています。

 

さらに創造というテーマにおいては、「創造のある人生こそ最高の人生である」と。

創造することの愉しさ、喜び ― それは、おそらく自己の中に眠っていた、まったく気づかなかった才能、資質を掘り当てる喜び、自分という人をより深く認識理解する喜びではないか。

 

 

ずいぶん長くなっちゃいましたがお付き合いきただきありがとうございます。

ぜひ「生きること 学ぶこと」をお読みいただき、人生において大切な"知恵"を得ていただきましたら幸いです。

 

いつもありがとうございます。

 

【 TOPIC】

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ブログの記事はこちら♪ http://kamuna-p.jp/blog/2017041400/1.shtml

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青木敬司
青木 敬司 (あおき けいじ)

カムナ・プランニング 代表
コンサルティング(スムージング経営)
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