2015.03.31逆境と試練
株式会社マイセンさんが発行しているメルマガに「心の琴線に触れるお話」が紹介されていました。
マイセンさんのメルマガを読み始めたのは、私がプロデュースするレトルト食品の原材料にマイセンさんの商材を使用したことがきっかけでした。
毎回心のこもったメルマガを配信されているなと感心していたある日、この「心の琴線に触れるお話」を読んで涙が止まらなくなってしまいました。
内容は人の生き死に関わるので、人によってはショックを受けるかも知れません。
でも良し悪しを越えた愛のありようを垣間見れることと思います。
いろいろな愛があるのだなと、深い学びと気づきをいただきました。
以下に転載させていただきます。
~ここから転載~
『心の琴線に触れるお話 WEB版』
-降りかかる逆境と試練が私の人生の花を咲かせた-
(株式会社マイセン メルマガより)
塩見志満子(のらねこ学かん代表)
白血病で長男が小学2年生で亡くなりましたので、4人兄弟姉妹の末っ子の二男が3年生になった時、私たちは
「ああこの子は大丈夫じゃ。お兄ちゃんのように死んだりはしない」
と喜んでいたんです。
ところが、その二男もその年の夏にプールの時間に沈んで亡くなってしまった。
長男が亡くなって8年後の同じ7月でした。
プールの事故で突然……。
近くの高校に勤めていた私のもとに「はよう来てください」と連絡があって、タクシーで駆けつけたらもう亡くなっていました。
子供たちが集まってきて「ごめんよ、おばちゃん、ごめんよ」と。
「どうしたんや」と聞いたら10分の休み時間に誰かに背中を押されてコンクリートに頭をぶつけて、沈んでしまったと話してくれました。
母親は馬鹿ですね。
「押したのは誰だ。犯人を見つけるまでは、学校も友達も絶対に許さんぞ」
という怒りが込み上げてくるんです。
新聞社が来て、テレビ局が来て大騒ぎになった時、同じく高校の教師だった主人が大泣きしながら駆けつけてきました。そして、私を裏の倉庫に連れていって、こう話したんです。
「これは辛く悲しいことや。だけど見方を変えてみろ。犯人を見つけたら、その子の両親はこれから、過ちとはいえ自分の子は友達を殺してしまった、という罪を背負って生きてかないかん。わしらは死んだ子をいつかは忘れることがあるけん、わしら2人が我慢しようや。うちの子が心臓麻痺で死んだことにして、校医の先生に心臓麻痺で死んだという診断書さえ書いてもろうたら、学校も友達も許してやれるやないか。そうしようや。そうしようや」
私はビックリしてしもうて、この人は何を言うんやろかと。
だけど、主人が何度も強くそう言うものだから、仕方がないと思いました。
それで許したんです。友達も学校も……。
こんな時、男性は強いと思いましたね。でも、いま考えたらお父さんの言うとおりでした。
争うてお金をもろうたり、裁判して勝ってそれが何になる……。
許してあげてよかったなぁと思うのは、命日の7月2日に墓前に花がない年が1年もないんです。
30年も前の話なのに、毎年友達が花を手向けてタワシで墓を磨いてくれている。
もし、私があの時学校を訴えていたら、お金はもらえてもこんな優しい人を育てることはできなかった。
そういう人が生活する町にはできなかった。
心からそう思います。
でも、この苦しみは抜け出そうと思ってもなかなか抜け出せるものではありませんでした。
~転載、ここまで~
このご主人の我が子と同じくらい人の子の命を大切にした苦渋の決断は、きっと自分の命の奥底から衝動的に湧き上がってきた相手を思いやる心、すなわち愛だったのだと思います。
とてつもない逆境と試練だと思いますが、この体験を通して多くの人に大切なメッセージをお届けする大きな使命を果たされたのでしょう。
このメルマガを通して命の尊さを再認識させていただきました。
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- 青木 敬司 (あおき けいじ)
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